Cobalt's Movie Log

映画鑑賞の感想など

映画「残された者 -北の極地-」を鑑賞

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残された者 -北の極地-

映画を観る時に感情移入しやすいのは、やはり主人公が自分と近いタイプの場合です。私はよくマッツ・ミケルセンと間違えられることがあるので、彼の映画は特に感情移入してしまいます。他人とは思えないのです。ということで、マッツ・ミケルセンが主演する「残された者 -北の極地-」という映画を観に行きました。

 

嘘です(笑)似てません。

 

でもマッツ・ミケルセンが大好きというのは本当です。こういうおじさんになれたらなあ、と思える数少ない俳優の一人です。なんでしょうね。知性と野生と落ち着きが同居している感じが魅力的というか。男の私が見てもいい男だと思います。リーアム・ニーソンなんかも、カッコよくていい味出しているおじさんですが、リーアム・ニーソンみたいになりたいなあ、とは全く思えません。マッツのほうが男の色気がありますね。

 

ということから、マッツが主役の映画ということであれば、観に行かなければいけません。マッツもキャンペーンで来日し、京都を自転車で走り回っていたらしいですが、実はこの映画の存在も知りませんでした。たまたまネットで情報を見つけて、11月28日が終了日ということでしたので、慌てて最終日に上映館を探して観に行きました。

 

もう上映期間が終わってしまってから、ブログの記事にするのは、意味が少なくなりますが、とてもいい映画でした。

 

登場人物は3人です。そのうち一人はセリフもなく死んでしまいますし、もう一人は重傷でほとんど口をきけません。ほとんどがマッツの独り言。それも口数は少なく、黙々と一人で頑張るというサバイバル映画でした。

 

北極という極限状態で、助けを待ちながら一人で頑張っているところに、救助に来たヘリコプターが落下。生き残った女性を介抱するが、このまま待ち続けることは女性の命が危うくなるため、最も近い観測基地へ歩いて行くことを決心します。ハプニングが続き、様々なピンチに陥ります。果たしてマッツの運命は如何に?

 

登場人物が少ない映画はいいですね。やたら登場するキャラクターが多くて、CGにお金がかかっていて、宣伝もしつこくやって、大ヒットするネズミをマスコットにした会社の映画とは違います。監督やスタッフと役者の工夫で面白くなっている映画は、頑張ればいろいろ可能性があるんだよ、と励まされているようで好ましく思います。

 

極寒の地という設定も良いですね。油断したら死んじゃうという環境は、なかなかありません。冬のモスクワに行って氷点下15度を経験しましたが、北極で暖房もない世界ですから、これは俺だったらすぐ死んでるわ、と思いながら観てました。そこで一人頑張るマッツを観て、ハラハラドキドキしない男なんているのかしら。

 

おすすめの映画です。オンデマンドの配信始まったら是非ご覧ください。昨年度の映画なので、三か月以内にはアマゾンで観れると思います。