Cobalt's Movie Log

映画鑑賞の感想など

映画「スパイダーマン: スパイダーバース」を鑑賞

アカデミー賞のアニメ部門をとった「スパイダーマン: スパイダーバース」を観に行きました。

 

スパイダーマンは昔から好きなキャラですが、予告編があまりにもギャグ系だったので、観なくてもいい映画とスルーしていました。しかし3月の上映期間も終わったのに、またテアトルシネマ系で上映が始まったので、評判いいのかなとネットで調べたら、アカデミー賞もとっているし、皆さんの評価も大絶賛。そこまでいいのだったらと観に行きました。

 

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観た感想としては、まあそれなりに楽しめましたが、私のようなおじさん世代が手放しで喜ぶほどではなかったです。

 

特に思ったのは、この映画の作り方。できるだけたくさんの観客に観てもらおうと、ストーリー、設定やキャラクターづくりに一生懸命アイデアを入れているのはよくわかるし、絶対にヒットさせるぞ、という意気込みが、映画のあちこちから感じるところ。

 

もう少し説明すると、いろんな世代が見て共感できるように、盛り込んで作っているんですね。それはマーケティング的にはわかりますが、少しあざとい感じがするなあと。それに主人公はストリートペイントを趣味とする黒人の少年で、父親は真面目な警官で・・・とか、そういうベタな設定からしてどうなのか、と。

 

スパイダーバースは一応原作があるようで、ほんとうはもっと暗い話のようです。

 

でも視覚的な表現は素晴らしかったです。CGアニメの新しい表現として、新世界を切り開いているところはありました。そこは一見の価値があります。たぶんあと10年くらいしたら、「スパイダーバース以前以後」とか「アニメ表現方法のターニングポイント」として評価されるのではないでしょうか。

 

5月に入って、急に暑くなってきました。とりあえず髪を切りに行きましょう。

 

追記:

私がスパイダーマンというキャラクターを最初に知ったのは、平井和正原作・池上遼一作画のスパイダーマンです。暗い漫画でしたが名作でした。次にスタン・リーのスパイダーマンをマーベルコミックスで読んでました。それからファンタスティックフォー、キャプテンアメリカ、シルバーサーファー、ハルクなんかをコミックで読んでいました。当時は映画になるなんて予想もしていませんでしたが、サム・ライミ監督の2002年のスパイダーマンの映画が出来てから、ヒーローがたくさん映画化されるようになりました。CG技術の発達もあったのだと思います。アメコミのヒーローは、すっかり一流のコンテンツに育ちました。