久しぶりに邦画を観ました。「キングダム」です。
GW中にアベンジャーズ・エンドゲームの他に観る映画といったらこれでしょう。
漫画を初めて読んだときは、なんだか汚い絵だなあ（作者さん、ごめんなさい！）、なんで人気あるのかな、って思っていたんですが、アニメを観たら面白くて、一気に全話観てしまいました。
映画の評判がなかなか良いみたいなので、どれだけの作品になっているか確かめたくなって、私も映画館に観に行きました。
観ての感想ですが、原作のイメージを壊さずに、キングダムの世界観をつくれています。コミック原作の映画化は多いですが、これだけのスケール感のある原作をよくぞ映画化したという感じです。プロデューサーや、監督をはじめ制作スタッフの仕事の結果は、たいしたものだと思います。
もちろん登場人物を演じた役者さん達の貢献度は大きいです。
主演の山崎賢人くん。出演作は多いのですが、恋愛もののイケメンキャラを演じることが多く、演技力はいまいちだけど顔で人気のある若手俳優、と私は思っていました。しかし今回の映画を観て勘違いしていたと思いました。信のうっとおしいほどの熱いキャラを見事に演じきってました。この人は役者としてのポテンシャルあると思います。今後いろんな役に挑戦してほしいですね。
また嬴政と漂役の吉沢亮くんもよかったです。とくにクールな性格の嬴政はハマってました。これはファンにはたまらんでしょうね。悪役の成蟜を演じた本郷奏多くんも良かったです。あの意地悪で性格の悪そうな成蟜そのものを嫌らしく演じてました。原作がアニメだと役に入りこみやすいのでしょうか。
私が今回演技を称えたいのは河了貂の役の橋本環奈さん。あの変な衣装を着てよく頑張ったと思います。銀魂の神楽役もそうですけど、現実離れしたキャラの吹っ切った演技ができる稀有な役者さんです。まだ２０歳なのに恐ろしい子！
原作を知らずに、映画でこの衣装を見た人はびっくりしたでしょうね。でも私は河了貂に見えました！ ボーイッシュな感じも似合いますね。
微妙に感じたのは昌文君の髙嶋政宏さん。もう少し年配の人の方があっていたんじゃないですかねえ。ちょっとイメージ違うなあ。
あとは、王騎の大沢たかおさん。少しカマっぽい感じで演じてましたが、アニメの声優を意識しすぎではないかと。また、頑張って太ってましたが大沢さんは細いので、王騎とは雰囲気がだいぶ違います。しかし、出演するシーンが少ないのに、印象に残るすごい存在感を出していたのはさすがだとは思いました。
役者の皆さん全体に言えるのですが、殺陣の演技もかなり良くて、戦闘シーンは日本映画にしてはよく出来ていました。長澤まさみさんの楊端和のアクションシーンも、なんだか艶っぽくてよかったです。
大満足の映画なので、ＧＷ中のイベントとしておすすめです。でも原作を知らない人と一緒に観に行くと、温度差が出ちゃいますので、無理に誰かを誘うくらいなら一人で行ったほうがよいかもしれません。
