Cobalt's Movie Log

映画鑑賞の感想など

映画「ラストレター」を鑑賞

会社帰りに映画「ラストレター」を観てきました。

 

「ラストレター」の画像検索結果"

 

何か映画でも、と思いましたが特に観たいものがなかったので、庵野さんがポスターに出てるし観てみようかくらいの感じで観ました。適当な理由でごめんなさい。

 

しかし映画は素晴らしくよかったです!もう涙腺にきましたよ。感動しながら観てました。

 

でもストーリーは、はっきりいってしょうもないです。こんな小説を読んだら、すぐにゴミ箱に捨てるレベル。Wikipediaに話が全部のってました。それが映画になると輝くのですね。

 

その理由をひとことで言えば、人間ドラマというのは役者の魅力に尽きるのだということです。映画を観てる時間は、俳優に魅せられて楽しめますが、後でストーリーを振り返ると、脚本のひどさに思い至るという映画の代表といえるでしょう。

 

細かいところで変なところもいくつもあります。神木君は身長低いのに福山雅治の若い時という設定であるとか、神木君はいつまで高校生の役をやるんだろうとか、神木君と福山氏の顔は全然似てねえし、とか。神木君のことばかり(笑)

 

しかしそんなディテールはどうでもいいと思わせる、役者さん達の熱演と監督の演出が素晴らしい。特に松たか子さん、広瀬すずさんの演技がよかったです。二人の演技によって、クサいおかしな話が素晴らしいドラマに変わりました。ほんとに才能がある役者さんだと感心しました。森七奈という女優さんもよく知りませんでしたが光っていました。中山美穂&豊川悦司という「Love letter」コンビも映画を盛り上げてます。

 

私が話がダメだというのは、あまりにも男性目線の自分勝手な妄想ストーリーだからです。自殺した昔の恋人が、いつまでも自分を想ってくれていたということを、恋人にそっくりな美しい娘から教えてもらう、というのがこの映画のクライマックスになりますが、なんて男目線の都合のいい話だなあと。とても恥ずかしい場面です。ラノベも自分勝手な妄想設定が多いですけど、それのオヤジ版という感じ。賢い女性はつまらないと言うだろうな、と思いながら観ていました。もちろん男の私は感動しましたけどね。

 

こういうシーンを撮りたい、と考えた監督がその話をつなぎあわせても、役者さんの演技によって感動する話になるということなんですね。脚本はひどくても、映画は面白くなる、というお手本のような映画です。40代以上のオヤジにおすすめの映画です。

 

追記:

「Love letter」を借りて観ました。とても面白かったです。確かにラストレターと似ていますね。中山美穂さんは若い時すごく可愛かったことを再確認しました。昔それほど好きではありませんでしたが、今見るととても魅力的に感じました。自分がオヤジになったからでしょうか(笑)