Cobalt's Movie Log

映画鑑賞の感想など

映画「ランボー ラスト・ブラッド」を鑑賞

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映画「ランボー ラスト・ブラッド」を観てきました。
 

映画館はガラガラでした。観客は暇つぶしのおじさんばかり。去年制作した映画だし、話題性もないし、70歳越えのおじいちゃんのアクション映画なんて誰も観ないよ。でもスタローンブランドあるしキャラはランボー知名度も高いから、ある程度の観客は入るんじゃないか、というスタローンの企画映画のようです。

 

私も暇つぶしのつもりで、あまり期待はしていなかったのですが、意外と楽しめました。製作費はじゅうぶん回収できるほど全米では興行収入があったそうなので、そこそこよくできた映画だったと思います。でもこういう映画をつくれるのも、スタローンという役者の人気とブランドがあってこそです。

 

映画を観て、しばらくスタローンの魅力って何だろうか、ということを考えていました。役者さんは、演技力が求められますが、それ以上に人間としての魅力が必要になります。スタローン氏はその人間的な魅力で人気がある役者さん。

 

彼は、表情も乏しいし、演技力もそれほど高くはありません。妙にこもった発声をしています。ブレイクする前は、誰がみても役者として使いにくいと思ったでしょうね。しかしメジャーになってからは、筋肉質な体と無表情な顔、そして特徴的な声など、容姿や存在感が個性的であるが故に、強烈にスター性を輝かせるようになったのです。

 

それにスタローンは自己のプロデュースに優れています。

 

1.すごく強いんだけと、曲がったことが嫌いで弱いものに優しい

2.家族や仲間を大切にし、場合によっては自分の身をもって守る

 

というような人々が何故自分に好感を持ってくれるのかを、客観的に理解していて、イメージを壊さないよう、期待を裏切らないように、作品をつくりあげます。

 

世渡りが不器用に見えるところなんて高倉健さんと同じかも。でも実際のスタローンは、器用で世渡りがうまい。高倉健さんは役者としてすごくステレオタイプな自分のイメージに苦しんだそうですが、スタローンはビジネスとして考えられる人なんでしょうね。

 

でも人はいつか老いるものだなあ。でもおじさんになっても頑張らなければ、というような元気はもらいました。