Cobalt's Movie Log

映画鑑賞の感想など

映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」を鑑賞

今年の夏は暑かったので、ここしばらく体調を崩しています。先週バイクに乗ってから、腰も少し痛くなっているので、週末は出かけるのをやめて、家で大人しくしています。涼しくなってきてバイク日和なのに残念です。

 

でもやはり外には出たいので、昨日ブラピの「アド・アストラ」を観たばかりなのですが、続けて「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」も観に行きました。

 

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タランティーノ監督ということと、ブラピとディカプリオが共演したということで話題になっていて、気になっていました。

 

タランティーノ監督は、それほど多作ではありませんが、どれも面白いので映画はほとんど見てます。しかし昔ほど人気はないので、今回の映画については、あまり情報収集はしてませんでした。

 

映画を観た感想としては、私は面白かったけど、楽しめない人もいるだろうなあ、というところ。

 

タランティーノ監督は、かなりの映画オタクで、いろんな映画作品の自分が面白いと思ったものを再構築して、自分の映画に取り入れる作風の監督です。芸術家でもなくデザイナーでもなく、オタク作家という称号がふさわしいと思います。しかしオタクのすごいところは、人よりもこだわりが強いところ。

 

この映画もどんなシーンからも監督のこだわりが感じられて、長めの上映時間を感じさせない、密度の濃い時間を過ごせました。どのシーンもカメラワークや構図、役者の動きが素晴らしく、観ていて退屈しません。

 

今回の映画の素材は、1960年代のハリウッド映画というのもあるでしょう。私の子供の頃は、テレビでよくこの時代の映画が放送されてましたので、60年代のハリウッド映画についていろんなイメージが頭の中に残っています。そういう過去の記憶から、自然に映画の世界に入ることができたこともあって、タランティーノ監督のオタクワールドを堪能できました。

 

特に、車や街並み、ファッション、役者の演技などが、見事に1960年代を再現していて、視覚的にも楽しめました。もっと上の世代の60歳代後半の人くらいが、一番楽しめる映画かもしれませんね。

 

時代を最も感じたのは、登場人物がタバコを吸いまくっているところ。もう四六時中タバコを吸っています。今では考えられませんが、この当時はほとんどの男性が喫煙者だった時代です。私も少し前まで喫煙者だったので、懐かしさを感じました。でも映画を見ても、恰好いいとか、吸いたいと思わなかったので、卒煙できていることを確信しました。

 

この映画を観る前に「大脱走」や、「ローズマリーの赤ちゃん」、マカロニウェスタン何本かは観ておいた方がいいかもしれません。昔の映画を観ていると、くすっと笑えるシーンがありますから。60年代のファッションやデザイン、文化を楽しめる人には特におすすめです。

 

ブラピとディカプリオの演技はさすがです。二人はいい役者ですね。観に行ってよかった映画でした。